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2008年03月04日 08:00

ベンチャーファイナンス(2)(ベンチャー企業/五十嵐)

今日は、銀行とベンチャーキャピタルに
焦点を当ててお話しします。
特に出資元として、
ベンチャーキャピタルという会社や
銀行という組織がどういうような
ビジネスモデルを持っているか
ということを考えることは
非常に大事だと思いますので、
それについて考えてから、
では、どういう会社に出資したいか
ということについて
お話したいと思います。


■銀行のビジネスモデル
まず、銀行のビジネスモデルについて
お話しします。
銀行がどのような構造で
儲かっているかというと、
最近の銀行は
ものすごく高度な金融のシステムや
商品を使っていますから、
一概にいえませんが、
一般的にいうと、
一般の家庭の方々から
預金を預かっています。
預金を預かっているということは、
全部が全部自己資金では
ないということです。
その預金をそのまま貯めていくと
預金の金利を払わなければいけないので、
銀行は儲かりません
そこで、その資金運用が必要になってきます。
その内の手段の大きなところは、
起業に対する融資です。
例えば、1億円の預金を預けてもらって
1億円というお金をA社という会社に
融資をするとします。
そして、預金の金利を0.5%支払って、
貸出の金利を1%もらったとします。
そうすると銀行の儲けというのは
鞘ですから0.5%です。
あと、人件費やATMの稼働費用などが
かかってきます。


■ベンチャーキャピタルのビジネスモデル
かたやベンチャーキャピタルとは
どういう組織かというと、
ベンチャー企業の株を
購入するところです。
出来たばかりの会社というのは、
リスクの高い割に、
簡単にいうと株価が安いです。
その自分の会社の株を
そのベンチャーキャピタルなる会社に
売ってしまうというのが、
ベンチャーキャピタルのモデルです。


ベンチャーキャピタルは、
安くて伸びるような会社に、
株式購入という形で出資します。
これはまた、後日詳しくお話ししますが、
その会社がもしも当たって大化けすると、
莫大なお金が得られます。
例えば、1万円で買った会社の株が
3千万円になったということになると、
2,999万円儲かる訳です。
ですから、逆に銀行のビジネスモデルは
パーセントでしたけれども、
ベンチャーキャピタルのモデルというのは
「何倍」なのです。


■銀行とベンチャーキャピタルの違い
前回、ベンチャー企業が成功する確率は
1,000分の3という話をしました。
それで考えると、銀行が1社1億円ずつ
1000社に融資したとします。
それで利鞘が0.3%とすると、
3億しか儲かりません。
さらに、3社倒産してしまうと、
銀行の利益全部が吹っ飛んでしまいます。
だから銀行のビジネスモデルというのは
なかなかベンチャーにお金を出しません。


一方、ベンチャーキャピタルの場合、
1000社に対して1億ずつ投資したとしても、
3社が株価333倍以上になれば元を取れます。
だから、ベンチャーキャピタルというのは、
リスクをとって、
ベンチャーに投資が出来ます。


銀行からの借り入れと、
ベンチャーキャピタルの株を
買ってもらうのと、
どう違うか考えてみましょう。


■銀行のメリット
銀行から受ける場合の
デメリットからお話しします。
まず、銀行から融資を受ける時には、
おそらく過去3期分の決算書が
求められると思います。
そうすると、1期目の会社は
3期分の決算書はありませんから、
まず信用がなく、
借りづらくなります。
次に求められるのは担保です。
3つ目に求められるのは、保証人です。
保証人を出してしまうと、
会社が潰れた場合、
個人として背負わなければなりません。


■銀行のメリット
銀行の借り入れにはメリットもあります。
まず、借りるっていうのは権利なので、
約定通り返していると、
会社に口出しされることは全くありません。
ちゃんとビジネスをしていて、
多少、経営でバタバタしていても、
約束守ってお借り入れを返していたら、
何も言われません。
次に、A銀行が気に入らないから
B銀行に取引先を変えたい場合に
どうすればいいかというと、
お金を集めて来てそこに返してしまって、
A銀行にもっていけば良いのです。
取引先はすぐに変えられます。


■ベンチャーキャピタルのメリット
ベンチャーキャピタルの最大のメリットは、
一生懸命やっても倒産してしまった場合でも、
道義的な責任がありますけれど、
法律的にどうのこうのというのは全くありません。
株式が紙切れになってしまうだけです。
ですから、返済義務というのは全くありません。
これが一番嬉しいところです。


■ベンチャーキャピタルのデメリット
ベンチャーキャピタルのデメリットは
いくつかあります。
一つ目は、先程申しました通り、
株式の持ち手が相手になりますから、
会社の経営に口出しされます。
これが一番嫌なことです。
会社は彼のものになるかもしれません。
二つ目は、
A社が気に食わないからといって
株式構成を変えようとすると、
ものすごく抵抗されます。
というのは、
将来化けると思って買ったわけですから、
買い戻すときには高くされたり、
絶対売らないということにされたりします。

銀行とベンチャーキャピタルには、
メリットとデメリットありますから、
それを考えながら、
銀行とベンチャーキャピタルとを
選ぶという事が、大事な事だと思います。

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