2006年06月12日 08:20
博多港に超大型コンテナ船入港-8000個積みのコンテナ船の意味するところ (ロジスティクス/星野)
今日は、博多港始まって以来の大型コンテナ船の入港と,
そしてコンテナ輸送の意味するところについてお話しようと思います。
■ 大型コンテナ船の博多港への入港
博多港に先月23日、MSCチャールストンという
スイスの船会社の運航するコンテナ船が入港しました。
このコンテナ船の積載量(積める量)は,8,085個と巨大です。
現在この船は,博多港を出帆して今頃シンガポールを経由して,
ベルギーのアントワープからドイツのハンブルクに向かっているところかと思います。
皆さん,コンテナを8,085個積めるというのはどういうことか分かりますか?
コンテナというと一般道路や高速道路でときどき見られることがあると思いますが,
あの大きなコンテナを同時に8,085個積めるということです。
コンテナ輸送という考え方は約50年前,1950年代後半に発明され,
1968年に日本で最初に建造されたコンテナ船である「箱根丸」は、
752個のコンテナを運ぶことができました。
それから40年間で
10倍以上のコンテナが運ぶことが出来るようになったわけです。
これをボーイング747のジャンボの貨物専用機に換算すると、
1隻の船でジャンボ800機分の貨物が運べるという巨大なものなのです。
■ 輸出入の多くは海上輸送に頼っている
私たちが買う衣類だとか電気製品の多くが
海外で製造されているのは、今では当たり前です。
100円ショップというのは中国製品なくしてはあり得ないし,
スーパーに行けば中国産の野菜が普通に並んでいます。
生鮮品,食肉,冷凍なども冷蔵コンテナを使って海外から輸入されています。
一見,当たり前のようですが,
コンテナ輸送なしでは,グローバルな経済はあり得ないわけです。
■ 福岡アイランドシティ(人工島)のコンテナターミナル
今回,コンテナ船が入ったのは香椎で,アイランドシティではありません。
香椎ターミナルは水深が13mで,
いまアイランドシティに作ろうとしているターミナルは水深15mです。
日本の港の多くが水深13から14mで,
この水深では超大型船に必ずしも十分に対応出来ません。
今回,香椎にコンテナ船が入ることができたのは貨物を満載していなかったからです。
水深15mのターミナルとして,
去年北九州の響灘にひびきコンテナターミナルができました。
来年には博多港のアイランドシティにも建設されます。
これらはひとつの時代の流れなのかもしれませんね。
私自身,超大型船に適合するターミナルを整備することが必要なのか,
なかなか判断がきませんし,慎重な検討が必要だと思います。
しかし,今回の巨大コンテナ船の入港というのは、
時代の幕開けを告げている気がします。
福岡市の国際コンテナターミナル(アイランドシティ)の詳細
http://www.island-city.net/harbor/harbor_index.html
北九州市のひびきコンテナターミナルの詳細
http://www2.kid.ne.jp/hibiki/
■ 福岡の活性化とコンテナターミナル
世界最大の航路は,アジアと北米を結ぶ北米航路といわれるものです。
現在北米航路の主流は5000個以上積めるコンテナ船です。
コンテナ船は,40年間で約10倍の積載量になったように,
年々大型化していきます。
この大型船に適応していくことによって、
博多港の活性化,九州の活性化にどのように繋げていくのか。
どのような戦略を持つべきなかがポイントですね。
以前は神戸が大きな拠点でしたが,今は完全に釜山に移っている。
神戸というのはご存じのように,
入港しようにも、瀬戸内海をさかのぼっていくことになります。
その点,まさに新たな北米航路のルートとして注目されている
日本海に面している博多,北九州というのは、
アジアからきたコンテナ船がそのまま入港して
そのまま日本海をぬけて北米に向かうことができます。
地理的には優位にあるといえるでしょう。
以上