BBIQモーニングビジネススクール > 福岡のアイランドシティ –外国企業がなかなか来ないのはなぜか?- (中国ビジネス/永池)

2006年06月21日 08:20

福岡のアイランドシティ –外国企業がなかなか来ないのはなぜか?- (中国ビジネス/永池)

■アイランドシティの現状

福岡の人口島,アイランドシティが
できたことには海外の企業を誘致して
ITアイランドにするという声もありましたが,
今は,中華街構想という
大きなキャンペーンのもと,中国へ働きかけています。
このことに関していろいろな話や意見があるようですが、
私は中国企業の日本進出の目的と意図,
それと福岡側の思い入れとが,
若干ミスマッチがあるのではないかと思います。


■中国企業の海外進出の目的
今,中国政府は
国家戦略として「走出去」という政策を取っています。
中国の優良企業から
どんどん海外進出していくことを奨励する政策です。
国のバックアップもあります。
中国企業が海外へ進出して活躍する。
そして,中国の国際化を進めることを目標にしているわけです。
その狙いは2つあります。

1つは海外市場の世界的な大市場を狙って,
そこでシェアと知名度を上げるというものです。
もう1つは海外に進出していくことによって,
海外の進出先の優れた
経営資源(技術、経営ノウハウや優れた人材等)を
どんどん吸収・獲得しようとするものです。
手っ取り早い方法としてその国の企業を買収することが多いです。
(事例でいえば,前者ではレノボのIBMパソコン部門の買収,
後者としては上海電気集団による日本・秋山印刷の買収があります)


■福岡や九州の強みは何か
上記のように
中国の海外進出の目的は大きく2つあるといえます。
中国がアジアや海外に進出する際,
いろいろな国々を対象に,比較,検討するわけです。
なんとなく日本,福岡に来ることはありません。
例えば,マーケットとして考えると
日本は大きくよい進出先かもしれません。
しかし,物流の港湾施設を考えると
釜山の方がよいかもしれません。
ですから福岡は,
東アジアの地域で何が一番突出して優れているのか、
何が売りなのかをある程度,認識した上で,
相手に声をかけないといけない。
そうでないと,
向こうの目的に沿っていないということもあるわけです。
もちろん、そうした努力はされているわけですが、
それがまだ決定打となっていないように見えます。


■福岡,九州の知名度を高める
私はよく中国にいくことがあります。
最近は,特にビジネススクール同士の交流の中で,
中国の学生や教員と話すことがありますが,
中国では,九州や福岡は我々が考えるほど
知られていないことが分かります。
中国のビジネススクールの先生や学生が
「九州ってどこだ。」と聞くわけです。

ですから,まずは中国での
福岡の地名度,あるいは認知度を
もっと上げることが先決だと感じますね。
さらに福岡は,東京,大阪,愛知と
比べてどこに競争力があるのか,あるいは,
近隣のアジア主要都市に比べてどこが突出してすばらしいのか。
福岡は,福岡の強みを客観的に押さえ、
かつ、中国のニーズを汲み取って,
その上で提案すべきだと思いますね。
また、土地を売るだけ、というのではなく、
リースやレンタルでもいいのではないか。 
九州の地場企業とのコラボレーション、
大学との連携等、多くの選択肢を用意してあげるべきだと思います。

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