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2007年08月13日 07:40

起業機会の評価(ベンチャー企業/五十嵐)

今日は、起業機会の評価についてお話しします。


■起業機会の焦点
起業機会の評価にとって
最も重要な出発点は、
起業機会に
焦点を当てることです。
これは起業機会自体を
評価するプロセスであり、
起業機会の内容により
決定される戦略、
戦略に続く財務分析、
企業価値の評価や資本政策に
先行しなければならなりません。


■評価基準・潜在能力の高いベンチャーの特徴
潜在能力の高い
ベンチャーの概念に基づいた
起業機会の評価基準は、
ベンチャー・キャピタリスト、
洗練された起業家、
投資家に利用されています。
評価の出発点は
起業機会であり、
関連する顧客、市場、業界です。


■業界と市場構造
起業機会の評価と
密接な関係にある、
市場、市場構造、市場の規模
などについて見ていきます


■市場
潜在能力の高いベンチャーは、
顧客のニーズに合致する
製品とサービスを
適切に細分化された
市場を通じて提供し、
高い価値の付加、
創造のメリットを提供します。
潜在能力の低い起業機会は、
顧客のニーズに焦点が合っておらず、
顧客は到達困難であり、
ブランド、ロイヤリティが存在します。
製品価格の回収期間は三年を超え、
付加価値も低く、
したがって起業機会に
魅力がありません。
複数のヒット商品を開発できない
会社も潜在能力が低いといえます。


■市場構造
競合社数、流通規模、
製品の差別化の有無、
参入や撤退の条件、
顧客入口、コスト条件、
価格変動と需要の関係等は、
重要な市場構造の要素です。
断片的で未完成の
市場や新興産業には、
市場の真空状態や
不均一性が存在し、
それが資源の占有や
コストの優位性等の点で
満たされざるマーケットニッチを
創り出す場合が多くあります。
また、情報や知識のギャップが存在し、
競合他社が利益を出して入るが、
決定的支配力がない場合も
魅力があります。
高度に集中化し
競争が定着した業界、
成熟産業、衰退産業等は
魅力のない産業典型です。
流通や市場で新規参入し、
その存在を確立する為に
必要な資金及びコストは
膨大であり、高度に集中化した
産業における価格政策
その他の競争戦略は
決定的な参入障壁となります。


■市場規模
魅力あるベンチャー企業は、
規模が大きく成長中の市場に参入します。
つまり、少ないマーケットシェアでも
一定の売上げを確保でき、
市場の成長につれて、
売上げの大福な増加が期待できます。


■市場の成長率
魅力ある市場とは、
大きくしかも成長性がある市場です。
つまり、十分なシェアを獲得しても
競合他社への脅威は少なく、
小さいマーケットシェアであっても
売上げの成長が期待できます。
安定した、あるいは収縮する市場は、
細分化された同じ市場を
競合企業が追求するのに対して、
年率30~50%で成長する市場は、
新たなニッチマーケットを
新規参入者に提供します。


■市場の供給能力
起業機会の存在を示す
もう一つの信号は、
成長階段における
市場の供給能力の限界
――言い換えると、
既存の供給業者が
対応できない需要――です。


■達成可能マーケットシェア
参入する市場で
マーケットリーダーになること、
最低20%以上のマーケットシェアを
獲得することが重要で、
これにより通常のベンチャー企業価値の
基準となる簿価以上に、
会社の価値を高めることができます。


■原価構成
原価低減を実現できる企業は
魅力がありますが、
絶えず原価が低下傾向にある
市場の企業はそれほどではありません。
魅力ある起業機会は、
規模の経済が働かないか
ベンチャー企業に有利に働く業界に存在し、
ベンチャー企業が生産、経験を通じて
低コスト化を実現することができます。
少量高単価の市場では
販促費率の低い企業に魅力があります。

■経済の要件
他にも、起業機会の評価と
密接な関係にあるものとして、
以下の事柄が挙げられます。
税引後利益
損益分岐点、
キャッシュフローの黒字到達時期
必要投下資本
潜在的投資収益率(ROI)達成率
潜在的内部収益率(IRR)
フリー・キャッシュフロー特性
利益
損益分岐点、キャッシュフローの黒字到達時期

■ベンチャーの収穫
ベンチャーの収穫を考える時、
市場戦略に基づく技術力等的価値に
基盤を置くベンチャーは
魅力度が高くなります。
ベンチャーの企業価値に
プレミアムが付く事業の特徴は、
被買収企業に流通チャネル、
顧客ベース、地域の販売綱、
独自技術、契約上の特権等があり、
買収企業にとって高付加価値の
戦略的重要性をもたらす場合です。
被買収企業の評価額は具体的に、
ベンチャー企業全体の60~80%は
年間売上高の0.75倍から1.25倍であるのに対し、
評価額にプレミアムが付くベンチャーは
4倍から6倍(またはこれ以上)にも達します。


資本市場における上場、
未上場企業の企業価値の
企業価値の評価には
大きなバラッキがあります。
潜在能力の高いベンチャーの
分析目的は、
自らが追求する市場、業界、技術において
経験則による指標を
明らかにすることにあります。


株式市場で公開するか、
第三者に対して株式を売却するかを問わず、
キャピタルゲインを目的とした
ベンチャー企業は
収穫を念頭に置いて創業されます。
キャピタルゲインを実現する
魅力ある会社には、
収穫又は出口のメカニズム、
あるいはその構想が存在するが、
魅力のない起業機会には
その出口がありません。
事業は始めるよりも終結させるほうが
はるかに難しいので、
ビジネスプランの重要性は
繰り返し強調されなければなりません。


企業の売却又は買収を取り巻く状況は、
特定の時点における資本市場に
大きく左右されます。
したがって、
資本市場におけるタイミングは
出口のメカニズムの重要な要素です。

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