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2007年09月13日 08:00

シリコンバレーのベンチャー企業:メロディス社 (ベンチャー企業/五十嵐)

■メロディス社のサービス
昨日に引き続き、
今日もシリコンバレーの
ベンチャー企業の紹介をしたいと思います。
最近、日本でもテレビで紹介された
「メロディス」という会社をご存知でしょうか。
あの歌が好きだけど曲名が分からない、
ということは良くありますよね。
そういうとき、曲のメロディや歌詞の一部分を、
歌声や鼻歌でメロディスの運営している
サイトに登録すると、その曲名が
分かるようになっています。


私も実際にやってみました。
曲はサザンオールスターズの
「愛しのエリー」。最初から歌うと、
すぐに分かるかなと思いましたし、
サビの部分でもすぐに分かるかなと思って、
少し意地悪をして途中のフレーズから歌い始めました。
それでも正しい曲名が返ってきましたので驚きました。
他の人間がまたややこしい事を言って、
「北国の春」は全然分からないから
試してみろと言いました。
それこそメロディは分かりますが、
歌詞が全然わかりません。
途中まで歌詞と鼻歌で試したところ、
それでも曲名はヒットしました。


■メロディス社の持つテクノロジー
このメロディスという会社は
アメリカの会社です。
スタンフォード大学のある
パロアルトから少し南に下った
サニーベールにあります。ここには、
プラグアンドプレイテックセンターという
インキュベーションがあり、
そこは会社を作って1
番最初に入るところだそうです。
ここは、google社も
一時期入っていたというビルです。


なぜメロディスが
そこに入っているのかを聞くと、
成長して有名になる会社を輩出する
験(げん)がいい所なのでそれに続きたい、
ということでした。その他にもいろいろなイベント、
例えば、ビジネスのキーマンやVIPと
会わせてくれるパーティー等を
たくさん行っている所なので、
メロディス社は30人の規模になっていますが、
まだ出たくない、当面入居していたいと言っていました。


メロディス社では、
日本の昔懐かしい曲まで
検索できるようになっています。
不思議なことに、曲のどこのパートでも大丈夫ですし、
男性の声でも女性の声でも大丈夫です。
私と一緒に行った方は中国人の研究者でしたが、
中国語で歌ってもヒットしていました。
ですから、言語やテンポ、声の強弱は
関係なしにできるということになります。
会社がしていることは曲名を当てると
いうことになりますが、その背景では
ものすごいテクノロジーが動いていると思いますね。
たとえ音痴でも、
ある程度の幅で教えてくれますよ。


加えて、これは
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の
仕組みになっていて、私が歌った曲と
同じ曲を歌った人にはこういう人がいるということを、
教えてくれます。かつ、その歌声を聞かせてくれます。
それをもとにして、「あなた上手いですね」というコメントを
書くとそれでまた1つのコミュニケーションが出来あがります。


先述のように、
メロディス社は、アメリカの会社で
スタッフに日本の人はいません。
私が会ったのは、バイスプレジデントで
イランから来られた方です。
彼はマーケティングのバイスプレジデントで
日本担当らしく、よく日本には
セールスには来ているそうです。
もし曲がなかったとしても、
こういう曲といえば探し出して入れてくれるそうで、
増やそうと思えばどんどん増えるそうです。


■メロディス社が将来やりたいこと
また、彼らが本当に
やりたいことはこういう事だと言っていました。
今は携帯電話が便利になって
会話は音声でしています。
ところがメールやデータ通信となると、
話すのをやめて指で押すことになります。
これはおかしいと。
だから全てが声で出来ればいいのではないかと。
ただ今すぐには出来ないことなので、
アミューズメントやエンターテイメントの
分野から入っていく。しかし最後にやりたいことは、
音声でコンピューター全てを動かすことだそうです。


今エンターテイメントや
アミューズメントで若い人たちが
メロディス社のサービスを使ってくれます。
ここから、メロディアスという会社に任せれば、
こういうOSが出来るということを若いうちから
囲い込みたいそうです。メロディス社は、
今はこういうビジネスをやっていますが、
将来的にはコンピューターを全て
音声で動かすことを目標としているようです。


■ベンチャー企業にとっての戦略性
昔、日本のある携帯電話の会社で、
名前を音声で言うと、
その人の電話番号が出てくるような
システムがありましたが、今は消え去りましたね。
こういった音声認識や音声合成の
ベンチャーを私はたくさん見てきましたが、
それ単体で何かしようとしても、
まだまだ技術のレベルが足りなくて、
すぐには成功できません。
ところが、メロディス社の彼らは技術を持っていて、
本当はそれをやりたいにもかかわらず、
将来的にやるための布石として
アミューズメントから始めています。
こういった戦略性は非常に大事だと思います。


戦略がない場合、
1つのことをやり遂げたときに、
それで終わってしまい短命となります。
一方、メロディス社は、
将来こういうことをやりたいけれど
すぐにはビジネスにはならないと、
応用技術でマーケティングをしています。
支持してくれる人達を探し、しかもその人達が、
将来の自分たちの顧客になることまで
彼らは考えながらやっています。
日本のベンチャーも立ち上げたときから、
そういう戦略性が必要でしょうね。


■「MIDOMI」サイトの紹介
メロディス社のサイトを見る場合、
「MIDOMI」で検索をすると、
先程言った音声のマッチングをする
SNSサービスに入るウェブサイトを
見つけることができます。
皆さんは、「MIDOMI」から入っていただけると
おいしいところだけ体験できると思います。


MIDOMI  http://www.midomi.co.jp/
メロディス(Melodis Corporation) http://www.melodis.com/


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