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2006年07月11日 08:20

新人はデートよりも仕事優先? (人的資源/古川)

社会経済生産性本部が
実施した新入社員の意識調査によると,
今年の新人はデートよりも残業を優先する人が多いようです。
これは興味深い結果ですね。


■仕事と私生活のバランス -ワークライフバランス-
デートと比較して残業を選ぶということは,
おそらく仕事に向う気持ちの現れとみてよいでしょうね。
一方のデートを選ぶというのは,
私生活をどうするかということだと思います。
今回の調査では,残業を選ぶ人が多かったようです。
もちろん言うまでもなく,
仕事と私生活の両者のバランスが取れるほうがいいですよね。

欧米では,仕事と私生活のバランスを
「ワークライフバランス」と言い,仕事と家庭生活のバランス,
つまり「ワークファミリーバランス」をとても意識しています。
最近,日本でもこのことが話題になり始めていると思います。


■新人の仕事へ向かう気持ちの高まり
よく知られているように,
日本では90年代に入りバブルが弾け,
会社の存続が危なくなる時期がありました。
そして仕事がなくなり,就職も難しくなる中,
徐々に仕事を優先する人が増えていったと思います。
多くの人が「仕事がない」という状況が怖かったと思います。
今回の調査結果で
残業を優先する人が増えたというのは,
その影響が残っているためと思います。
この結果は,新人の仕事に向う気持ちが
高まってきていると捉えて良いと思います。

会社としてはありがたいことですが,
それに甘えたり,あぐらをかいたりしないで欲しいですね。
新人の仕事に向う気持ちを無駄にせず,
サービス残業をさせたり,休みを取ることに
プレッシャーをかけたりすることが
決してないようにしてもらいたいと思います。


■ 職場での無気力感
あるシンクタンクの調査では,
20代から30代半ばの社員
(入社して5,6年から10年選手ぐらいの方々)の75%が
何となく無気力感を感じていると言います。
また、3年前の自分と比較して,
仕事で成長した感じが持てないと訴える人が43%いるそうです。
これは「疲れ」の現れだと思います。

これまでは,
会社の生き残りの為に切り詰める,
縮小する,コストを下げるなど,
とにかく目の前のことだけに追われてきた。
止むを得なかったとは思います。
しかし,業績も上向きとなりつつあるこれからは,
ワークライフバランスを意識しながら,
働き甲斐のある会社づくり,
やり甲斐のある仕事づくりを,会社に試みてもらいたいと思いますね。


■ 10年後の社会システム
仕事は、確かに楽ではありません。
そこでどうせやるならば,夢があり,
自分の仕事のその先に社会があり,
喜んでくれる人々がいるなどの仕事であれば,
やりがいも高まると思いますね。

これから10年程が経った時に,余裕が持てて,
仕事と私生活のバランスがうまくとれるような
会社システムになっているとよいですね。

特に男性。女性の社会人も増え,
これからは男性が家庭生活を担うこともあり得ますね。
昨年の秋,私はフィンランドのヘルシンキを訪ねました。
そこではワークファミリーバランスが
強く意識されており,育児は誰が担うのかについて
夫婦で話し合い,1週間の計画を立てていると聞きました。
ヘルシンキでは,こういう例は稀でも何でもないそうです。

日本がすぐにそうなるとは思えませんが、
私たちの頭のどこかに置いておくべきことであろうと思います。

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