2006年05月29日 08:00
ビジネス・スクールとは (ビジネス教育/星野)
■ビジネス・スクールとは何か
1881年、世界で最初にアメリカのペンシルバニア大学に
ビジネス・スクールが設立されたのが始まりと言われています。
現在のところ世界に1000以上あるのではないかと思います。
たとえばアメリカのハーバード大学、
スタンフォード大学のビジネス・スクールは有名ですが、
日本では1978年に国内に初めて設立された
慶応大学のビジネス・スクールなどがあります。
ビジネス・スクールとは2年制の大学院で、修了すると
経営学修士(MBA:Master of Business Administration)
という称号を取得できます。
この称号は「あなたは経営のプロとして認められます」ということを示すものです。
■学生のほとんどは社会人
ではどのような人が入学できるのでしょうか?
ビジネス・スクールは大学院なので、
学部を終えた学生、そしてもちろん,社会人も入学可能です。
実際、九州大学のビジネス・スクールに通っている人のほとんどは社会人です。
この九州大学ビジネス・スクールの授業は夜間と土曜日に行われており、
仕事を終えたビジネスマン、役所の方などが大学に通い授業を受けています。
■九州のビジネス・スクール
日本では大学ごとにビジネス・スクールが設立されているのか、
というとそういうわけではありません。
必ずしも各大学に設立されているわけではないのです。
しかし、最近は非常に多くなってきているといえるでしょう。
九州では2003年、九州初となる九州大学のビジネス・スクールが設立されました。
現在は大分県別府市に立命館アジア太平洋大学が設立されており、
来年は北九州大学市立大学にも設立されると聞いています。
ビジネススクールが最初に設立されたのはアメリカで19世紀末ですが、
日本ではこれからの発展が期待されるといったところかと思います。
■何を学ぶか
経営のプロを養成するために、
たとえば「ファイナンス」、「財務」、「会計学」、
「人的資源管理」、「マーケティング」、そして「企業戦略」などを学びます。
これらの科目はどのビジネス・スクールにおいても
必ずコアの科目として勉強することになります。
それ以外にも、特色ある大学がそれぞれに科目を用意し、
独自のカリキュラムを編成していくことになります。
例えば「起業」というテーマを特色としたビジネス・スクールもあるかと思います。
■経営学部との違い
ビジネス・スクールで学ぶ内容は、
大学の経営学部で学ぶ内容とも非常に近いといえますが、
社会人を主に対象としているため、
より実践的な内容を取り扱っているといえるでしょう。
通常の学部や大学院の授業では、
例えば専門書を読んだり
先生の講義を聞くということが中心だと思います。
ビジネス・スクールではそれに加え、
非常に活発な「ディスカッション」が行われます。
あるいは、ケースメソッドと言って、
実際にあった企業の活動といったようなものを
ケースにまとめたものを読み、
あなたなら経営者としてどう判断するか、
というマネジメント・トレーニングを行っています。
これらを「双方向性の授業」と呼んでいますが、
こういった点が通常の経営学部や大学院と異なっているのではないでしょうか。
■実務と理論に強い教授陣
そのため、ビジネス・スクールの教授陣も
生え抜きの学者だけというわけではなく、
ビジネスを経験した方々が多いという特徴があります。
我々九州大学ビジネス・スクールの例で言うと、
約20名の教授陣のうち、半分程度が実務経験者です。
例えば銀行、広告代理店、メーカーなど
様々な分野で最前線にいた方々が加わっています。
そのため、実務に強い人間と
理論に強い人間の集合体と考えて頂ければよいかと思います。
■今後は
今後、ビジネス・スクールの需要が増えていくことを期待しています。
そのためには、企業の考え方も重要です。
ビジネス・スクールで養成された経営のプロを、
企業の中で活かしてくれるような環境が必要だからです。
その環境が作られれば、
今後ビジネス・スクールの需要は増えていくのではないだろうか、と思います
以上