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(国と国の付き合いから、都市間・地域間の付き合いへ舵を切れ)

2006年07月26日 08:20

国同士は対立、しかし、日本は東アジアの都市部では人気
(国と国の付き合いから、都市間・地域間の付き合いへ舵を切れ)

■日本はアジア諸国に嫌われているのか?
最近の日本は,中国,韓国,北朝鮮と
ぎすぎすとした関係が続いているような報道が多いですね。
ところが,ぎすぎすしているのは国と国の関係だけで,
アセアンから東アジアの都市部の人達の間では,
意外なことに日本は一番人気なのです。
今日は最近生まれている,ちょっと嬉しいニュートレンドを紹介します。

東アジアの主要都市で,
勃興しつつある「都市部中間層」の人々のことです。
その特徴は,彼らが共通の文化を持っているということです。
そして国と国との関係とは全く違い、
日本に対して好意的であるということです。
ここでいう東アジアの都市部というのは、
上海,ソウル,釜山、台北,香港,
マニラ,バンコク,クアラルンプールなどの各国の大都市です。


■東アジアの都市部の人たちに好まれる日本
東アジアの文化の特徴は
多様性、つまりバラバラであるといわれてきました。
しかし、それを覆すアンケート結果が発表されています。
それは経済産業省の
経済産業研究所というシンクタンクの調査結果なのですが,
近年のインターネットの普及,交通手段の発達,
あるいはグローバリゼーションの進展によって,
東アジアの経済活動が非常に活発化しています。
それに伴って,人や物の移動が非常に活発化し,
同時に文化交流が活発に行われるようになりました。
去年の4月に中国で反日運動が起きて,
非常にぎすぎすしたイメージが強まりましたが,
実は中間層の人々の間ではそうでもないんです。
今、都市部に住んでいる中間層の人達の生活スタイルや嗜好性,
好みがどこでも急速に共通化している現象が起こっています。


■日本製の電気機器や文化に集まる人気
例えば,家庭電気製品などの
耐久消費材の普及状況が非常に似てきています。
上記の都市に住む7割を超える人達が,
家庭電気製品では日本製品を非常に高く評価しています。
実際,購入もしています。
もう一つは文化面です。
例えば日本製の漫画やアニメ,ファッションやキャラクター製品、
日本のテレビ番組や日本のアーティストのコンサートが開かれたり,
韓国のテレビドラマや音楽が幅広く売られています。
これら東アジアの各都市部の地域で,
日本製の文化や日本のコンテンツ全体の
売上規模,事業規模は総額11兆円とも12兆円とも言われています。
これは,日本の主力産業である電機電子産業とか,
自動車産業に次ぐくらいの大きな規模です。


■行ってみたい国:東京が一番人気
東アジア各国の地域に対する好感度を見ると、
香港、シンガポール、日本、韓国に対する
好感度は過半数を超える高い水準にあります。
海外旅行に行きたい国・地域とその理由に関しては、
全体の7割を超える人々が
海外旅行に行きたい国として
東アジアの中では日本が1位(71%)と答えています。
その理由は「歴史と伝統文化に触れる」、
「現代文化(音楽、アニメ、ファッション等)」、
「料理を楽しむ」の3項目が多い。


■福岡のとるべき戦略
経済産業研究所の調査結果では,
都市と都市での文化交流は,
経済の活性化や貿易の活性化と
非常に密接に関係していると指摘しています。
言い換えれば、文化交流と経済・貿易交流は互いに相乗効果がある。
従って,福岡としては
これまでのように観光は観光,産業は産業,
経済は経済というふうにバラバラに進めるのではなく,
文化と産業と貿易を掛け算で絡ませ,
連携させた戦略が必要でしょうね。
つまり,ハイブリットな戦略を構築して,
東アジアに提案していくということです。
知名度という意味では、
例えばニューズウィークで
世界の最もホットな10都市に福岡が選ばれたこと,
オリンピック誘致も結果はどうあれ、
少なくとも知名度を上げていくのは
非常に意味のあることだろう思います。
今度開催される釜山との連携会議も意味があると思います。

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